作品 vol.2


物語りのあるジュエリーたち  「思い出の形」

「アステカの太陽」  大地の天使たち

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トパーズ/琥珀 ブローチ兼用ペンダント・トップ

トパーズ/琥珀/ダイヤ/オパール/ルビー/ガーネット/オニキス/真珠/K18使用  

 

童話作家の末吉暁子先生(NHK教育「ざわざわ森のがんこちゃん」)からお預かりしたトパーズのリングと琥珀の数々。

 

よく見ると蜂とアリが閉じ込められています。 

 

その他の琥珀たちも内包物が葉っぱの模様に見えるモノなど、どれもこれもがユニークです。

 

それにしても気の毒な虫たち。

 

数千年以上前に何処かの森に生息していた蜂やアリは突然の不運に見舞われ・・・

 

樹液に絡められて地底へと沈み・・・

 

地殻変動と一緒に地底を旅し続けて、ようやく今日を迎えた琥珀たち。

 

一見バラバラに思えたトパーズと琥珀たち。

 

石たちを見ていると・・・まぶしく、琥珀色の「太陽」がチラつく印象です。 

 

太陽の印象をもとにデザイン画を仕上げて、末吉先生に見せに上がりました。


「トパーズの太陽がちょうど天使の顔で全体的にはANGELに見える!」と、末吉先生はとても気に入って下さいました。

 

折りしもメキシコのユカタン半島の遺跡群に取材旅行で出掛けられる直前でした。 


アステカ文明の取材との事。

 

この時、トパーズが太陽となって私の印象に語りかけてきた理由判りました。

 

一方の琥珀のにもとても古い歴史があります。

 

太古の昔から世界中の様々な宗教儀式で使用されてきた歴史です。 

 

その儀式のほとんどが自然との交信を主な目的としていました。(詳細は「石の不思議なお話: 琥珀」  

 

ロシアの女帝エカテリーナは、壁一面に琥珀をびっしりと埋め尽くした「琥珀の間」を作ったことで有名です。

 

トパーズの太陽と一緒になって琥珀たちは大地の天使になったのです。

 

末吉先生、次回の賞の授賞式にはこの「アステカの太陽:大地の天使」を身に着けて行くと約束して下さいました。